12月23日から30日までの日程で、第7回被災地支援活動を行いました。
今回の訪問の目的のひとつは、今まで活動してきていた陸前高田市の災害ボランティアセンター(VC)が12月24日で閉鎖さ
れることになり、次年以降の活動について関係機関と調整する事と合わせ、今まで行ったことのない気仙沼市の災害VCで支援活
動をしながら、現地の情報を調べることになりました。
今回は上記の理由から参加者は事務局4名(男性2名・女性2名)で、うち3名は24日作業終了後に列車で掛川に戻りました。
22日22時掛川市を出発し、翌朝8時過ぎに気仙沼市東新城の災害VCに到着しボランティア登録をしました。
この日は私どもを含め東京や大阪などからのボランティアを含め合計15名ほどで、気仙沼市本吉地区の津波で流された個人宅の跡地での除草作業を行いました。このお宅の敷地は段々になっていて、津波が達しなかった上の段に新居を再建されるということで、その予定地に生い茂っている雑草を取り去るのがこの日の活動となりました。
現地に9時半頃到着し、休憩と昼食をはさんで14時過ぎまで作業を行ない、200坪ほどの雑草除去が終了しました。
背丈ほどの草や雑木まで生えていました 草や雑木を片付けて作業終了、遠くに海が望めます
除草作業終了後災害VCに戻る途中で、ボランティアセンター職員のご案内で2箇所ほどの被災地後に立ち寄りました。
最初に立ち寄ったのが杉ノ下地区にある「絆」の文字の入った慰霊碑。住民312人のうち93人の方が犠牲になられた高台に設
けられています。今は何もさえぎるものもない高台に立つと穏やかな海がすぐそこに見えていますが、被災当時は建物に遮られて
海が見えない状態であったそうです。海抜15mのこの高台に避難された方のほとんどが、建物の陰から襲ってきた大津波にさら
われて犠牲になられたのだそうです。
犠牲になられた皆様を思い合掌
2カ所目に立ち寄ったのは、気仙沼市階上の地福寺前にある天に向かって昇る龍のモニュメント。
津波の被害を受けた樹齢100年以上の杉木に、豊橋市出身(和歌山県在住)でチェーンソーアーティストの世界チャンピオン
城所ケイジ氏が、犠牲者の鎮魂のために製作したものです。
大きな彫刻にしばし見とれます 鎮魂の祈りを込めた龍の顔がまっすぐ天に
活動2日目の24日は、NPO法人・遠野まごころネットさんが行っている「サンタが100人やってきた」キャンペーンに
協賛し、掛川市内各所に設置させていただいた募金箱で集まった募金の目録を、この日サンタキャンペーンで長部仮設住宅にやっ
てきた遠野まごころネットの責任者の方にお渡しました。
日頃お世話になっている仮設住宅の皆様には、会員手編みのネックウォーマとレッグウォーマ、会のご協力者のみかん山で会員が摘んだみかん、そして会員から一人ひとりの被災者の方々へのメッセージカードをお届けしました。
サンタと共に仮設住宅へ 漁村センターの小泉館長や住民の皆様
25日は宮城県南三陸町観光協会におじゃまし、当会の果たすべき役割についてお話を伺いました。
新しく完成した南三陸町役場近くの小さなプレハブ小屋で、職員の皆様が南三陸町の将来を考えながら情報発信されている姿を
拝見し、当会もこの地域のために協力させていただけることが多いことに気付かされました。
南三陸町観光協会外見 南三陸町観光協会の皆様
26日から30日まで、遠野市・陸前高田市・大槌町と年明けから行わせていただく作業について、協力者の皆様とお話させていただき、今回活動の終了となりました。
長部地区の皆様と 大槌町 あかね会の皆様と 陸前高田サポートステーションの皆様