今回は岩手遠州交流団と名称が変わり、広い地域から協力者や参加者が集ってくれた交流団となりました。
18日事務所前駐車場で16時に車両点検から始まり、18時集合場所の掛川市役所前駐車場に移動し、荷物の積み込み・健康
診断などスタッフと参加者が協力し行い、予定より少し早めの19時30分市役所駐車場を出発しました。
集合場所で健康チェック 乗車が始まりました 羽生SAで全員下車しストレッチ
順調に東名・圏央道・東北自動車道を移動し、19日07時20分宿泊場所となる陸前高田市長部漁村センターで荷降しを
行い30分休憩をとったのち、本日活動場所の宮古工業高等学校に移動を開始しました。
途中の渋滞もあり、予定より5分遅れの10時05分入口付近で学生さんや行員が出迎えていただいている工業高校に到着
早速、学生さんが行う津波の学習会を受講させていただきました。
実際に宮古で体験した津波を語る高校生の皆さんが行う講義を受講する参加者の中には、熱心にメモを取っている人もい
て、6年経った今でも改めて体験の共有の大切さを学ばせていただきました。
学生の熱心なプレゼン 津波モデルを熱心に見入る参加者
講演を行っていただいた、機械科津波模型班の皆様が作成した模型を使用してのつなみシミュレーションは、先輩たち
から代々受け継ぎ熟成された作成技術と解説に、継続する事で熟成されていく人間と地域の形成を参加者が体験できた
ことは大きな成果と思いました。
宮古工業高校学生さんと参加者の交流も、昼食を共に教室で取り、津波モデルの作成をお手伝いする事でさらに深まり
教室で学生さんと昼食を 津波モデル作成のお手伝い
16時20分、雨降る中ハイタッチで別れを惜しむまで親交が深まり、初日の活動が終了しました。
互いの健闘を誓いハイタッチで別れを惜しむ学生と参加者
20日(日曜)活動2日目
7時、朝食は非常食でおにぎりを作り早めに済ませ、活動場所である一本松茶屋の駐車場に移動、テント張や商品のセッ
ティングも陸前高田市役所職員の協力をいただき、予定時間の9時に販売を開始する事ができました。
テント張は男性陣が大活躍
被災の記憶も薄れ駐車場も昨年と比べ空きが目立ち、加えて天候も雲間から時折小雨が降って販売に悪条件が重なる中少しでも陸前高田市にお届けする基金を増やそうと、掛川有志に提供していただいた物品の販売に参加者が努力してくれ
ました。
可愛いお客さんが訪れてくれました 参加者の高校生も売り子さんに
販売に加えて、チャッカリと冷茶の無料サービスという名の掛川茶の宣伝も出来、陸前高田市を中心に活動する《北限
の茶を守る気仙茶の会》と協働作業や女性陣の奮闘もあり、例年と同等の売り上げを確保し、実りの多い2日目の活動が
16時予定どうりに終了しました。
茶娘姿の女性陣が掛川茶の宣伝を
21日(月曜) 活動3日目
最終日は、参加者の皆様の申し訳ないほど活動が詰め込まれています、先ずは宿泊場所を提供いただいている長部地区
住民の皆様や陸前高田市社会福祉協議会の職員を招いて、交流会を兼ねた朝食会を行いました。
前日の作業の疲れが残る中、朝早くから来客を迎えるため宿泊場所周辺の草取りや、質素ながら心のこもった食事の準備
など参加者が役割分担し作業しました。
自治会の皆様には、3.11発災当時のお話や、宿泊している漁村センターが避難所になった様子、社会福祉協議会職員から
はボランティアセンター立ち上げの様子などを、朝食を共にしながらお聞きする事ができました。
長部地区コミニュティ推進協議会 会長さんのお話
朝食会後、宿舎内の清掃を行い9時30分前日行った物産展の売上金全額を支援金としてお届けするため陸前高田市役所に
向け宿舎を出発、市役所では戸羽太市長に支援金62.000円をお届けする事ができました。
式の中で、参加者の質問に1つ1つ親切にお答えしてくださる市長の姿に、復興に対する強い意気込みが感じられました。
戸羽太市長との懇談
10時、この日3カ所目の活動場所になる横田保育園に到着、顔なじみの園長さんや園児の皆様の出迎えを受け、参加者の
緊張感も解け絵本の贈呈式の後、参加者が得意の手品を披露したり、園児と遊戯をしたり楽しい一時を過ごしました。
昼食をはさみ、高田松原を守る会さんの作業場所で、植樹した松の苗木を守るための竹すだれ作りを体験させていただき
ました、短い時間でも親切に作業指導や解説をしていただいたスタッフの皆様に感謝です、私どもの活動は引き続き松原
再生の作業をお手伝いさせていただきます。
【陸遠文庫】絵本の運び込み 園児の皆さんと遊戯 竹すだれの作成
活動場所を宮城県気仙沼に移し、臨時災害放送局からコミュニティFM局に組織変更したラジオ気仙沼を20分遅れの
15時10分に訪問させて頂きました、お待たせしたにもかかわらず、スタッフの尾形さん・横田さん・佐藤さんなどが快く
出迎えていただき、開局当時や組織変更したときのご苦労など細かく説明していただき、掛川での開局準備のため大変参
考になるお話を伺うことができました。
パーソナリティーの横田氏から開局当時のお話を聞く
最終日は5つの作業をこなし、19回交流団の活動も無事終了する事ができました。
この運行のため、資金・物品の提供をしていただいた皆様や、真摯な態度で活動に取り組んでいただいた参加者の皆様の
ご協力が結実し、地元に帰着後も活動した被災地の皆様から過分な感謝のお便りをいただいております。
運営に関係した皆様・受け入れていただいたすべての皆様に感謝し御礼申し上げます。